体操着は、汗や汚れがつきやすいため、正しく洗濯しないと、いつの間にか黄ばみや衣類に汚れが固着して落ちにくくなります。また怪我による血液や毛玉など気付きにくいところも。。。そこで、ここでは、体操着の洗い方について詳しく解説します。
1. 洗濯前にチェックする
体操着を洗濯する前に、以下の点を確認してください。
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洗濯表示を確認: 体操着には洗濯表示が付いていますので、必ずこれを確認しましょう。洗濯表示には、洗濯可能な温度や洗濯方法・アイロン仕上げ・干し方・乾燥方法などが記載されています。正しい洗濯方法を守ることで、生地や素材を保護し、長持ちさせることができます。まずは洗濯表示の確認から始めましょう。
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汚れの種類を確認: 体育服についた汚れの種類によって、適切な処理方法が異なります。黄ばみ汚れ、泥汚れ、血液の汚れ、黒ずみ汚れなどに対応するために、それぞれの汚れにあった方法で洗濯しましょう。
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破れやほつれがある場合は、修理する。洗濯の際に破れが広がったり、ほつれが酷くなる可能性もありますので事前に修理してください。
2. 汚れを落とす
体操着に汚れが付いている場合は、以下の方法で汚れを落としてください。
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泥汚れは、屋外での活動時に発生することがよくあります。泥汚れを取り除くためには、以下のステップを試してみてください。
1,乾燥した泥の除去: 乾燥した泥はブラシや布で軽くはたいて取り除きます。汚れがひどい場合は、柔らかいブラシを使用します。
2,冷水で浸け置き: 泥汚れが残る場合、冷水に体育服を浸け置きし、しばらく時間をかけて柔らかくします。
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汗や皮脂汚れの酸化は黄ばみの原因になります。
1,ぬるま湯に洗剤を溶かしてつけ置きする。
2,40℃~50℃の温水に酸素系漂白剤を入れて1時間ほど漬け置く。
3,黄ばみが落ちていたら普段通り洗濯をしましょう。
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血液の汚れは速やかに処理することが大切です。適切な手順を踏んで血液の汚れを取り除きましょう。
1,冷水ですすぐ: 血液の汚れが新鮮な場合、すぐに冷水で洗い流します。熱い水を使用しないように注意してください。熱い水は血液の凝固を助け、汚れを定着させます。
2,酸素系漂白剤を準備: 血液の汚れが落ちない場合、酸素系漂白剤を使用し、指示に従って処理します。その後、洗濯機で洗濯します。
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黒ずみ汚れは湿気や汗の影響を受けやすく、カビや細菌の発生源となります。これを予防し、取り除くためには次の方法を試してみてください。
1,陰干し: 体育服は陰干しすることをおすすめします。直射日光や高温の場所に放置しないようにしましょう。
2,抗菌洗剤を使用: 黒ずみ汚れが気になる場合、抗菌洗剤を使用して洗濯します。
3. 洗濯する
汚れを落とした体操着は、洗濯機で洗濯してください。
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水温の設定: 洗濯表示に従って、適切な水温を設定して洗濯しましょう。一般的に、体操着は低温で洗うことが推奨されます。高温のお湯は、生地を劣化させたり伸縮性を低下させる恐れがありますので、避けるようにしましょう。
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洗剤の選択: 中性洗剤を使用して体操着を洗濯しましょう。中性洗剤は衣料品の繊維を優しく洗い上げ、色あせや劣化を防ぐ効果があります。強い洗剤や漂白剤は、生地を傷めてしまう可能性があるため、注意してください。また、柔軟剤は香りやタオルなどをふんわりやわらかくするために使っていると思いますが、表示されている規定量以上の柔軟剤の使用には注意しましょう。
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手洗いか洗濯機: 可能な限り手洗いを行うことをおすすめします。手洗いの方が繊細な処理ができ、生地を優しく扱うことができます。しかし、時間の制約や手間を考慮して洗濯機を使用する場合は、体操着を洗濯ネットに入れて、デリケートな洗濯モードを選択して洗うようにしましょう。
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脱水の注意: 洗濯後に脱水を行う際は、強く絞りすぎないように注意してください。生地を傷める原因になるため、優しく絞るか、軽く押さえて水気を取り除くようにしましょう。
4. 乾燥する
体操着を洗濯したら、乾燥機で乾かすか、ハンガーにかけて乾かしてください。
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乾燥機を使用する場合は、低温で乾燥する。高温のタンブラー乾燥は生地を傷めてしまいますのでご注意ください。
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ハンガーにかける場合は、陰干しにする。
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アイロンがけには注意が必要:現在の体操服の多くはポリエステル素材が含まれてます。ポリエステル素材はアイロンがけによって溶けてしまう場合があります。通常、ポリエステル素材は綿素材に比べてシワになりにくいためアイロンがけはあまり必要ないことが多いです。
体操着の洗濯のポイント
体操着を長持ちさせるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
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洗濯表示を確認して、洗濯機の設定を間違えない。
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洗濯ネットに入れて洗濯する。
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洗濯機の設定は、デリケートな洗濯モードで洗濯する。
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乾燥機を使用する場合は、低温で乾燥する。
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乾燥後には、体操着の形を整えるために伸ばして平らにします。これにより、着用時のフィット感を保ち、シワを防ぐことができます。
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ハンガーにかけて乾かす場合は、陰干しにする。干す前にシワを伸ばしておくとシワ対策できます。
体操着を正しく洗濯することで、汚れを落とし、長持ちさせることができます。
体操着の洗濯でよくある失敗例
体操着を洗濯する際に、以下の失敗例を犯している人が多くいます。
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洗濯表示を無視して洗濯する。
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洗濯ネットに入れずに洗濯する。
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洗濯機の設定を間違える。
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乾燥機で高温で乾燥する。
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直射日光に当てて乾かす:体操着を乾燥させる場合は、陰干しをおすすめします。直射日光や高温の乾燥機は、生地の色褪せや伸縮性の低下を引き起こす可能性があります。天日干しは避け、風通しの良い場所で乾燥させるようにしましょう。
これらの失敗例を避けるようにすることで、体操着を長持ちさせることができます。
体操着の洗濯のコツ
体操着を洗濯する際に、以下のコツを押さえておくと、より効果的に汚れを落とすことができます。
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汚れがひどい場合は、つけ置き洗いをしてください。
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家庭洗濯機で洗濯する場合は、洗濯ネットに入れて洗濯してください。
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洗濯機の設定は、デリケートな洗濯モードで洗濯してください。
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乾燥機を使用する場合は、低温で乾燥してください。
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ハンガーにかけて乾かす場合は、陰干ししてください。
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デニムや染物と一緒に洗うと色が移ってしまうことも。白い体育服は特に注意しましょう。
体操着の洗濯のコツを押さえることで、汚れを落とし、長持ちさせることができます。
体育服の保管方法
体育服の保管方法も大切です。体育服を長期間保管する場合は、以下のポイントに注意しましょう。
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乾燥させる: 体育服をしまう前に必ず完全に乾かしましょう。湿ったままでしまうとカビや黒ずみの原因となります。
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通気性のある袋に収納: 通気性のある袋に体育服を収納することで、湿気や臭いの発生を防ぎます。プラスチック袋は避けましょう。